会社から出る事業ゴミの分別は?家庭のゴミと絶対に一緒に出してはいけない理由も解説
「会社から出るゴミってどう処分すればいいの?」
「会社から出る事業ゴミを家庭ゴミで出すのはいいの?」
事業者の方で、上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?
結論、事業系のゴミは家庭のゴミとは異なり、各事業所で適切な処理を行う必要があります。
つまり、会社から出るゴミは、家庭から出るゴミと異なり、法律に基づいた処分方法を選択しなくてはなりません。
処分方法を誤ると、懲役若しくは、1,000万円以下の罰金を課される場合もあるので注意が必要です。
そこで、本記事では、事業系ゴミの分別や事業系ゴミの処分方法について詳しく解説します。
正しい事業系ゴミの分別や処分方法について詳しく知りたい方は最後までお読みください。
会社から出る事業ゴミを家庭ゴミで出すのはいいの?持ち帰りしてもいいの?
会社から出る事業ゴミを家庭ゴミで出すことや持ち帰ることは「廃棄物処理法」に反しているので罰金の対象になります。
家庭ゴミは各地方自治体が行政サービスの一環として、回収・処理しているのに対し、事業ゴミは行政サービスの適応外なので各事業者が自身で適切に処理しなくてはなりません。
しかし、実際のところ、多くの事業者は自前の処理施設を所有していないので、事業系ゴミ回収業者に処理を依頼する必要があります。
利根川産業では、事業ゴミの収集運搬・処理・リサイクルまでトータルサービスを適正料金で提供しています。
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上記のような悩みをお持ちの方は、お問い合わせフォームから気軽にご相談ください。
会社から出る事業系ゴミの分別
本章では、会社から出る事業系ゴミの分別について解説します。
事業系ゴミは、以下の2つに分けることができます。
- 産業廃棄物
- 事業系一般廃棄物
各種類と具体例を表にしたので、分別する際にぜひ参考にしてみてください。
種類①:産業廃棄物
産業廃棄物とは、事業活動に伴って排出された廃棄物のうち、廃棄物処理法によって定められた20種類のゴミのことを指します。
20種類の産業廃棄物は、以下の2つに分類されます。
- 1)~12)は、業種を特定せず排出される産業廃棄物
- 13)~20)は、特定の業種から排出される産業廃棄物
あらゆる事業活動で排出される産業廃棄物は、以下の12種類です。業種に関わらず、事業活動によって排出されたゴミであれば、産業廃棄物として処理しましょう。
産業廃棄物の種類 |
産業廃棄物の例 |
1)燃えがら |
石炭がら・灰かす・焼却炉の残灰・炉清掃排出物等 |
2)汚泥 |
工場排水などの処理後に残るもの等 |
3)廃油 |
動植物性油・鉱物性油・溶剤等 |
4)廃酸 |
硫酸・塩酸・写真定着液等の酸性廃液 |
5)廃アルカリ |
ソーダ液・写真現像液等のアルカリ廃液 |
6)廃プラスチック類 |
発泡スチロール・廃プラスチック製品・容器包装等 |
7)ゴムくず |
天然ゴムくず |
8)金属くず |
空き缶や鉄くず・非鉄金属くず・廃金属製品等 |
9)ガラスくず/コンクリートくず/陶磁器くず |
空きビンや廃ガラス製品・廃陶器製品・レンガくず・廃石膏ボード等 |
10)鉱さい |
高炉・転炉・電気炉等の残渣・不良鉱石・不良石炭等 |
11)がれき類 |
工作物の新築・改築や除去に伴い生じたコンクリート等 |
12)ばいじん |
大気汚染防止法で規定するばい煙発生施設で集められたもの |
特定の事業活動に伴う産業廃棄物は、以下の8種類です。指定された業種から排出される特定の事業ゴミになります。
産業廃棄物の種類 |
産業廃棄物の例 |
13)紙くず |
建設業で、新築や改築、除去等に伴う紙くず 紙加工品製造業・印刷出版業に関係する紙くず |
14)木くず |
建設業で、新築や改築、除去等に伴う木くず 製材業・木製品加工業に関係する木くず |
15)繊維くず |
建設業で新築や改築、除去等に伴う繊維くず 繊維工業に関係する木綿や羊毛等の天然繊維くず |
16)動植物性残渣 |
魚へ獣の骨、内蔵のあら、野菜くず、パンくずなど |
17)動物系固形不要物 |
家畜の解体等に伴って生じる骨等の不要物 |
18)動物の糞尿 |
牛・馬・豚・鳥などや毛皮獣等の糞尿 |
19)動物の死体 |
牛・馬・豚・鳥などや毛皮獣等の死体 |
20)汚泥のコンクリート固形化物等 |
1)~19)の産業廃棄物を処分するために処理したものの内、いずれにも該当しないもの |
種類②:事業系一般廃棄物
事業系一般廃棄物とは、事業で排出された廃棄物のうち、産業廃棄物以外のゴミです。
事業系一般廃棄物の種類と例は、以下の通りです。
事業系一般廃棄物の種類 |
事業系一般廃棄物の例 |
可燃ゴミ |
生ゴミ(調理くず・食べ残し)、紙くず(※1)、木くず(※1) |
粗大ゴミ |
大型の食器棚・机等、通常の収集では大きさの都合上対応できないもののうち、木製のもの(※2) |
し尿 |
くみ取りし尿で、人の排泄行為に関連するトイレットペーパー類、綿類等を含む |
浄化槽に係る汚泥 |
浄化槽方式のものの槽に貯留した汚泥 |
※1:産業廃棄物以外のもの
※2:金属製、プラスチック製のものは産業廃棄物
会社から出る事業系ゴミの処理方法
前章で、事業系ゴミの種類とその具体例を解説してきました。事業系ゴミは細分化すると多岐に渡ることを、理解していただけたと思います。
ここからは、会社から出る事業系ゴミの処理方法を以下の2つの場合に分けて解説します。
- 産業廃棄物の場合
- 事業系一般廃棄物の場合
産業廃棄物と事業系一般廃棄物では処理方法が異なるので、本章で正しい方法を理解して間違えないようにしましょう。
産業廃棄物の場合
産業廃棄物は、各地方自治体から「産業廃棄物処分業許可証」を取得している回収業者に委託することで処分できます。
ただし「産業廃棄物処分業許可証」は産業廃棄物の種類ごとに必要になるので注意しましょう。
また、悪徳業者にも注意が必要です。事業系ゴミ回収業者の中には、無許可で回収をしている違法業者も多く、法に準じた適切な処理が行われていない場合があります。
悪徳な事業系ゴミ回収業者に騙されないためにできる対策については、次の章で詳しく解説します。
事業系一般廃棄物の場合
事業系一般廃棄物の主な廃棄方法は、以下の2つです。
- 許可を受けた回収業者に処理を依頼する
- 廃棄物処理施設に自己搬入する
回収業者に処理を依頼する際には「一般廃棄物処理業の許可」を得ているか事前に確認しましょう。誤って許可を得ていない回収業者に依頼してしまうと、違法となり、回収業者だけでなく自身も処罰の対象になりかねません。
廃棄物処理施設に自己搬入する際には、事前に自治体や施設の規則を確認しましょう。場所によっては、自己搬入の対応をしていない場合や事前の手続きが必要な場合があります。
上記2つの方法の中で「許可を受けた委託業者に処理を依頼すること」がより安心かつ手間を省くことができます。
業者に依頼することで、機密書類や大型ゴミを安全に手早く処理することができ、事業者の負担を大きく軽減できるでしょう。
利根川産業では、東京都で事業系一般廃棄物の回収・処理の許可を得ています。
事業系一般廃棄物と産業廃棄物の両方の許可証を取得しているので、まとめて回収を依頼することができ、事業者の手間を省くことができるでしょう。
少しでも利根川産業に興味がある方は、下記ボタンから気軽にお問い合わせください。
悪徳な事業系ゴミ回収業者に騙されないためにすべきこと2選
前章で、事業系ゴミを処分するためには、各自治体によって発行された許可証がいることがわかりました。しかし、中には許可証を保有していないのに活動している「無許可」の回収業者が紛れている場合があります。
そこで、本章では、悪徳な事業系ゴミ回収業者に騙されないためにすべきことを下記の2つ紹介します。
- 公的サイトを用いて業者を調べる
- 口コミや実績を確認する
悪徳な事業系ゴミ回収業者に依頼してしまうと、不法投棄や不適正処理、最悪の場合、高額な処理料金を請求されることもあります。
正しい事業系ゴミ回収業者を選ぶ際のポイントを確認して、依頼するときの指標にしてください。
公的サイトを用いて業者を調べる
「産業廃棄物処理業許可 行政情報検索システム」を用いれば、全国の産業廃棄物処理業者及び特別管理産業廃棄物処理業者を検索できます。
「産業廃棄物処理業許可 行政情報検索システム」には、各自治体の許可を正式に受けた処理業者が掲載されているので、産業廃棄物の処理を依頼する前に一度検索して確認しましょう。
利根川産業は、神奈川県・埼玉県・茨城県・東京都で産業廃棄物処理の許可を得ています。廃プラスチックや粗大ゴミなど、事業所で多く出る8種類の産業廃棄物を処理することができます。
詳細が気になる方は、下記お問い合わせフォームからご連絡ください。
口コミや実績を確認する
口コミや実績を事前に確認することで、悪徳な事業系ゴミ回収業者に騙されることを未然に防ぐことができます。
口コミや実績は、サービスの質や信頼性を示す客観的な指標であり、これらを参照することで業者の評価を総合的に把握することができます。業者の良し悪しがそのまま反映されているので、悪徳業者を見抜く手掛かりとなるでしょう。
インターネット上のレビューサイトやSNSを活用して、ゴミ回収業者の評価や口コミを確認することができます。また、業者が処理した実績や資格も指標になるでしょう。
まとめ
本記事では、事業系ゴミと家庭ゴミの処分方法の違いや分別について解説しました。
結論、事業系ゴミは「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」の2種に分類され、それぞれの事業所が適切な方法で処分しなくてはなりません。
しかし、多くの事業者は自前の処理施設を所有していないので、事業系ゴミ回収業者に委託する必要があります。
利根川産業は、産業廃棄物の8種類の処分と東京都の事業系一般廃棄物の処分が可能です。「会社のゴミを処分したい」と考えている方は、まずは下記のお問い合わせボタンからご相談ください。
監修
利根川 靖
株式会社利根川産業の二代目経営者。業界歴20年で東京都廃棄物の組合理事も兼任。
廃棄物業界を盛り上げようと地方の業者と連携。得意分野はITツールにて生産性を高めること。
これからの若い人材が業界で働きたくなる魅力づくりに奮闘中。