日頃身近に接するプラスチックについて考えてみる

今回の記事はこんな人にオススメです。
近年世界的にプラスチックごみ問題がクローズアップされています。
きっかけとなったのは、ウミガメにストローが刺さったある動画によるものです。
この動画の反響が大きく、多くの国や企業がプラスチックとのかかわりを考えさせられる時代となっています。
しかしその反面、プラスチックなしの生活は想像できないくらい、あることが当たり前になっているのも事実です。今回はプラスチックが広く利用されている理由など、簡単に解説していきたいと思います。
弊社は東京23区を中心とした廃棄物収集運搬及び処分リサイクル会社であり、年間数千トンもの廃棄物を適正に運搬・処分している会社です。主にプラスチックごみを資源化(リサイクル)する取り組みを行っています。
近年「プラスチックごみ問題」というテーマで、テレビなどでも取り上げられる機会が増えました。おそらくこれを読んでいる方の中にも、関心がある方が多いと思います。プラスチックの製造工程の知識を得ることはプラスチック問題を考える上で第一歩となるでしょう。
プラスチックになるまでの流れ
一般社団法人プラスチック循環利用協会より
プラスチックは、石油や天然ガスなどから作られます。
日本では原油を精製してできる「ナフサ」を原料として作られます。
①原油⇒ナフサ
原油を熱して、ガソリン・ナフサ・灯油・軽油・重油に分けます。プラスチックはこの「ナフサ」から作られます。
➁ナフサ⇒ペレット
ナフサにさらに熱を加えて「エチレン・プロピレン」「ベンゼン」などプラスチック原料が作られます。この原料を一回溶かし、加工しやすいよう「ペレット」にします。 このペレットからいろいろな形のプラスチック製品が出来上がります。因みに原油使用割合の中で「ナフサ」に使用される分は「約1割」に過ぎません「ガソリン・軽油」などが大部分を占めています。
③生産量の割合
プラスチックは用途に応じて20種類以上に分けられますその中でも生産量が多いのは、「ポリエチレン・ポリプロピレン」この2つでだけで半分を占めます。
理由は、容器包装材(レジ袋・食品トレー・カップ麺容器)、建築土木用のシートの用途が多いためです。
身近なプラスチック
プラスチックの種類
大きく分けても20種類以上ありますが、生活に身近なもの中心に記載します。
一般社団法人プラスチック循環利用協会より
プラスチックの長所と短所
プラスチック長所
- 軽い、水に強い
- さびや腐食に強い
- 透明性があり着色も用意
- 大量生産可能なため、安価で製造できる
- 熱を通しにくい
- 衛生的
プラスチックの短所
優れた長所もあれば短所も少なからず存在しますが、用途ごとに使い分けており、日常的に気になる方はほぼいないと思います。
- 熱に弱い
- キズやほこりが付きやすい
- ベンジンやシンナーに弱い
プラスチック生産量
世界で1年間に生産されるプラスチックの量は、約3億5900万トン(2018年)アメリカ、中国、ヨーロッパ諸国などの大国が多く生産を行っています。日本は近年、おおよそ1060万トン当たりで推移しています。世界全体の構成比でみるとおおよそ3~5%となっています。
最終的な結論
いかがだったでしょうか?
身近なプラスチックが更に身近になり、いかに優れたものか理解できたと思います。
優れているがゆえに普及が進んだのは事実でしょうし、今後も活用されていくことでしょう。
今回はプラスチックの基本的知識を中心に記載しましたが、次回以降は昨今問題となっている「プラスチックごみ問題」について取り上げていきたいと思います。

監修
利根川 靖
株式会社利根川産業の二代目経営者。業界歴20年で東京都廃棄物の組合理事も兼任。
廃棄物業界を盛り上げようと地方の業者と連携。得意分野はITツールにて生産性を高めること。
これからの若い人材が業界で働きたくなる魅力づくりに奮闘中。
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