産廃情報ネット
2021.02.09 業界情報

御社の廃棄物処理料金は適正ですか?計量器搭載廃棄物収集運搬車の秘密について

御社の廃棄物処理料金は適正ですか?計量器搭載廃棄物収集運搬車の秘密について

・毎月の廃棄物料金の根拠のkg(重さ)はどのように計算してるのか?

・廃棄物の担当を任されたけど、ゴミのことなんか全然わからない

・手っ取り早くゴミについて詳しくなりたい

廃棄物処理料金は基本すべて「重さkg」単位で料金が発生します。
何となく日々回収をお願いし、ゴミ置き場が勝手にきれいになっている、ゴミ置き場なんか見に行ったことすらない方も多いかと思います。
廃棄物は排出事業者責任があり、排出者が適正な分別を行い、廃棄物を排出し、信頼のおける運搬事業者に委託し、どこに運ばれ、どこで、どのように処分したのかを把握する必要があります。
御社の請求元となる廃棄物重量はどのようにはかり計上されているのでしょうか?
弊社は東京23区を中心とした廃棄物収集運搬及び処分リサイクル会社であり、年間数千トンもの廃棄物を適正に運搬・処分している会社です。
このブログを読むことで廃棄物処理手数料の元となる「重量」をどのように計測しているのか?
明瞭会計の元となる、計量器付きパッカー車(塵芥車)について理解することができます。
この記事を読むことで、毎月請求のある廃棄物処理料金について見直すきっかけとなります。
短い期間でも廃棄物の重量はご自身で計量することをお勧めいたします。
当社の車両はすべて計量器付きパッカー車で、23区事業系廃棄物の定期ルート回収を行っています。

計器搭載パッカー車におけるメリット・デメリット

メリット・デメリット

メリット

①廃棄物の重量を正確に把握

②正確な重量を元に料金のご請求

③回収ドライバーの工数減
正確な重量を計算するために、体重計などを使用し作業を行うと作業時間を要します。

デメリット

①高額な料金
200万超の初期投資が必要です。
(ちなみに厨芥車は高級車と同じような値段1,000万円ほどします)

②積載量が減少
250kgほど積載量が減少してしまいます。重量が少ないと収集ルートの機会損失に繋がります。
当社では、車両の大型化(限定解除免許)を使用し積載量の低減をカバーしています。
限定解除免許についての詳しい情報はこちらをご覧ください。

③部品点数増加による故障リスクの増加
精密機械ですので、故障なども起きてしまいます。

計量器付きパッカー車の構造

計量器付きパッカー車のロードセル

シャシフレームの上に特装車両が乗っかるが、間にロードセルを挟み特装車両内部の重量を把握することができる。

廃棄物計量方法

外部表示器 内部表示器

投入口に廃棄物を置くと、重量が表示される。
リセットするまでは合計の重量を自動で計算される。
数量は外部表示器及び、内部表示器にて確認可能。

オプションで伝票を発行することも可能です。

計量器付きパッカーとは、その名の通り、投入口に廃棄物を積み込むことで回収と同時に自動で重量をはかり、計算してくれます。

事業系一般廃棄物の回収は通常ルート回収を行っており、1日1ルート数十件から数百件の回収を行います。
1店舗当たりの重量を正確にはかることは中々難しいことです。

計量器が搭載されていると、各店舗の廃棄物発生量を正確に把握することが可能となり、明瞭な会計に繋がります。

逆に計量器付きパッカーでない場合に重量を把握するには下記の方法があります。

①手ばかり(長年の感覚)
ごみ袋

②体重計
男性がごみを運んでいます

③ばねばかり
ばねばかり

以前は当社も①~③の手法を駆使して重量を算出していました。

廃棄物の処分場への搬入

廃棄物処理法

ルート回収を終えると処分場へ搬入します。
一般廃棄を清掃工場へ持ち込むと「台貫( だいかん)」と呼ばれるトラックスケールに乗り

  1. ごみを積んだ状態で計測  
  2. ごみを卸した後に計測

①②を行い中身の積載量の計測を行います。

この重量を元に回収ルート先の店舗のごみ量の答え合わせを行います。
「手ばかり」で慣れていない場合は結構重量がずれているものです(-_-;)
重量の答え合わせを行い、回収量の調整をします。

23区一般廃棄物台貫伝票

上記が搬入伝票となり、搬入量が1,740kgだったことがわかります。計量器付きパッカー車であれば、数量調整は行いません。

以上が回収から処分場への運搬フローとなります。

請求書発行までの流れ

回収を終え、各処分場へ搬入を行い、帰社します。廃棄物回収ドライバーは各店舗の回収数量のデーターを登録します。
弊社では回収日報をタブレットで管理しているので、数秒でデーター登録が完了します。

廃棄物回収日報についてもまだまだ「紙」を使用している業者さんもいらっしゃいます。
当社では、2013年よりタブレットシステムにより紙日報を廃止し、デジタル化を進めています。

日々の回収データーを積み重ね1か月で区切り請求書を発行します。

1日1日の回収データーは非常に大事なものです。

いかがだったでしょうか?廃棄物にとって重量は非常に重要なデーターです。
排出事業者責任の一環として自身の事業所で排出する「廃棄物」の量を一時的でも計量し把握してみてはいかがでしょうか?

廃棄物料金単価は安いけど、廃棄物の重量が正確性を欠くと、結局支払う料金は高くなるなんて話はよくある話です。

 


当社の車両はすべて計量器付きパッカー車で、23区事業系廃棄物の定期ルート回収を行っています。
東京都内廃棄物回収をお考えの方は是非当社へご用命ください。

 

お問い合わせは下記のバナーをクリックし詳しい情報をお知らせください。

お問い合わせフォーム
ご興味ある方は下記のバーナーをクリックし、詳しい情報をご覧ください。
廃棄物収集運搬なら利根川産業
利根川 靖

監修

利根川 靖

株式会社利根川産業の二代目経営者。業界歴20年で東京都廃棄物の組合理事も兼任。
廃棄物業界を盛り上げようと地方の業者と連携。得意分野はITツールにて生産性を高めること。
これからの若い人材が業界で働きたくなる魅力づくりに奮闘中。

Web問い合わせ
Web問い合わせ
ページトップ